ロゴの分類を考える
再び「ロゴデザインの見本帳」について、書きたいと思います。
おかげさまで、売れ行きも好調とのことで、はよ重版かかれ~と念じています。
さてさて、本づくりにあたっては、まずロゴを集め、それを眺め、
分類の軸を立てていきました。
いろんな切り口を考えたわけですが、結果的にはオーソドックスに
業種別にみたロゴ
配色からみたロゴ
文字が主体のロゴ
テイスト/イメージからみたロゴ
として、本になりました。
ロゴタイプ、ロゴマークという言葉があるように、
文字(タイプ)とマーク(イメージ)には、まずざっくりと分けられます。
そして、印象を左右する要素としてはやっぱり色もはずせない。
そんな感じで「配色」という軸も生まれました。
そして、もう一つは「業種別」としました。
業界ごとの傾向というのはやっぱりあります。
本文の中の例で言えば、
家具ブランドのロゴを考えたとき、ブランドポジショニングとして、
あたたかみ、モダン、クールなど、なるべく他と被らない(自分が目立つ)ような戦略を立てるわけですが、
家具ブランドである以上、その根底には、基本思想である安全・丈夫というイメージがベースになります。
そんな根っこの部分を見ることができるようにと思い、
「業種別にみたロゴ」というカテゴリを設定しました。
しかし、ロゴ単体からみたら、ひとつのロゴがいろんなカテゴリに入れることができます。
これは当たり前ですね。
例えばコカコーラだったら、業種別だったら飲料・食品だし、
配色なら赤、文字としてはクラシカルだし、と言った具合です。
この本では、ひとつのロゴはひとつのカテゴリに入っています。
どちらかと言えば分類の多様性から、ロゴデザインの考え方を学ぶという側面を
優先した本になっています。
今後、またロゴデザインの本をつくる機会があるとしたら、
配色だけに注目するとか、マークだけに注目するとか、
どこかひとつの着目点で、分けて見せていくというものも作ってみたい気がします。
ま、マニアックで売れないでしょうけど。(笑)
さらには、業種別に分けた上で、上の写真のようなポジショニングマップ的にロゴを並べるというのも
面白いと思っています。
例えば、IT業界のロゴをたくさん集めて
シンプル
↑
伝統←┼→モダン
↓
ゴージャス
なんて分けて見せたら、とっても興味深いと思うんですけどね・・・。
まあ、各企業様に納得いただくのが難しいかな。
ITやスタートアップ系の企業なら行けるかな?